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見た目が同じでも構造は様々
上の画像は、内寸がほとんど同じで、形式の違う箱を6種類並べてみたところです。上段はフタを閉めた状態で、下段はフタを開けた状態です。
フタを開けると違いが明らか
上段のフタを閉めた状態では、どれも同じような黒い箱に見えますが、フタを開けてみると、構造的にかなり違うのがよくお分かりいただけると思います。
①~⑥の箱は一個当たりの値段が安い順に並べてあります。ではどのような要素によって値段の差が生まれるのでしょうか?
値段差が生まれる3つの要素
【要素1】形式によるパーツの数の差
- 最も安く作ることのできる①N式箱は、ご覧の通り身フタ一体型なので、パーツは一つだけです。
- ②彩箱(いろどりばこ)~⑥貼り箱(台座付き)までは、身とフタ、2つのパーツに別れています。
- ④⑤の貼り箱はインロータイプと言って、身の内側にもう一つ内箱が付いていますので、身・外箱・内箱の3個のパーツが必要になります。
- ⑥の貼り箱は内箱はありませんが底に台座がついていますので、やはり3個のパーツが必要です。
- ③~⑥の貼り箱の場合、身となる箱を厚紙で作り、それを色紙で包んで作りますので実際は厚紙と包む紙で身の数×2以上のパーツが必要になります。
【要素2】材料費
上記の【要素1】で説明したように、パーツが多いということは、その分材料が多く必要になるということでもあります。材料が多ければ多いほど材料費がかかることになります。
【要素3】加工費用
- ①のN式箱はダンボールを抜いただけの平らな状態から、組立てて箱にすることができるので、必要なのは抜き加工賃のみとなります。
- ②の彩箱は、身とフタそれぞれに、箱の角を重ね、合わさったところをホッチキス状の針金で留めるため、止め加工賃が必要になります。
- ③~⑥の貼り箱は、厚紙で作った身(内箱・外箱)・フタ・台座をそれぞれ色紙で包んで貼る加工賃が必要です。また、500個以上作る場合は、抜き型によって紙を抜く必要がありますので、抜き加工賃も必要になります。
どの形式の箱を選ぶのが正解?
基本的にはこの「パーツの数」「材料費」「加工費用」の3つの要素によって、箱の値段が決まります。
※特殊な素材に変更する場合、印刷を加える場合、仕切りや台座を追加する場合などは別途費用が掛かります。
ではどのような場合に、どの形式の箱をを選んだらいいのでしょうか?
費用を抑えたい
短納期で、できるだけ費用を抑えてオリジナルパッケージを作りたい場合
①N式箱や②彩箱がお勧めです。
N式箱
抜き型の製作が必要ですが、それ以外に貼り加工などがない分、あまり納期がかかりません。
彩箱
止め加工は必要ですが、抜き型が必要ないので、コストを抑えることができます。
高級感を出したいなら貼り箱
高級感のあるオリジナルパッケージを作りたい場合
③~⑥の貼り箱がお勧めです。製作する箱の数が少ない場合は、抜き型は必要ありませんので、その分安価に製作可能です。
貼り箱は、こちらでご紹介した③通常かぶせタイプ、④インローかぶせタイプ、⑤インロー背貼りタイプ、⑥台座付きタイプ以外にも色々なタイプがあります。詳しくは当社のオーダーメイド高級貼り箱のページをご覧ください。
その他
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