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素敵な作品をそのままお届けできるケーキ箱

あんフラワーケーキ教室「flowercakesumire」を主催する綾瀬すみれ様から、あんフラワーのボックスケーキ用の箱を作りたいとご相談いただき、紙選びから形状試作を重ね、希望の箱作 りのお手伝いをさせていただきました。

あんで作られたケーキ すみれ先生のInstagramより

箱の仕様が決まるまで

お客様のご要望

  • 「綺麗な花絞りを崩さず」
  • 「箱に入れるとき入れやすく」
  • 「受け取った方も取り出しやすく」
  • 「お教室での作品を持ち帰りできる箱」
  • 「保管スペースを最小限にしたい」
  • 「コストはなるべく抑えたい」

そもそも、あんフラワーって何?

お問い合わせいただいた際に伝えられた「あんフラワー」という言葉、一体どんなものなのか流行に疎い私にはまったく理解できずにいました。その後、すみれ先生のInstagram で作品を拝見し、十数年前自分がパティシエをやっていた時代とはまったく違うお菓子の世界を知ることになりました。

「あんフラワー」とは、餡子で作られた花のこと。餡子のクリームに色をつけて、花びらを絞る口金を取り付けた絞り袋に入れて、花びらを1枚1枚絞ってお花の形を作っていきます。クリームをお花の形に絞ることを「花絞り」といい、それをボックスケーキにしたものが「あんフラワーボックスケーキ」です。

今までどのように箱に入れていた?

今までどのような箱を使われていたのかうかがった所、上記の写真の様に市販の貼箱を使い、ケーキトレーの下に太いリボンを十字に敷き、二人がかりでリボンを持ち、箱にぶつからない様にそっと入れていたとのことで、中にはこんな先生方も

「入れるのも取り出すのも難しいので、ボックスケーキのレッスンをやめた」

「取り出せない箱でレッスンしていてストレスを感じたのでやめた」

では、受け取った方はどうしていた?

そうなると受け取った方はどうやって取り出していたのでしょうか?

二人がかりでリボンを持ってそっと取り出す、もしくは箱の角を2か所切って横から出す、箱に入ったまま包丁で切って取り分ける、どの方法もかなり大変な作業なのだろうと想像がつき、すみれ先生にうかがった所、もっとリアルな答えがかえってきました。

「取り出せないので諦めて掘って食べたが、食べすすむとお花がぐちゃぐちゃになって悲しかった」

贈る側が心を込めて綺麗に花を絞り、そのまま相手に贈りたいのに、受け取った方が食べる際に、こんなことになってしまうなんて悲しすぎると思ってしまいました。 これは何とかしなければ・・

素材と形状の決定

食品が直接触れる場合は食品対応紙を使用するのですが、色数が少ない上、紙の値段も通常の紙よりかなり高い為、コストを押さえることが難しく悩んでいました。お客様に確認した所、ケーキはトレーにのせ側面にはセルを巻かれることが多いようでしたので、直接食品が触れることはないと判断し、通常の紙の中から油汚れが目立たない表面に光沢のある白・黒・クリームの3色に、箱のサイズはレッスンでよく使われる150×150×75mm(縦×横×深さ)に決まりました。

箱の形状は、贈る側も受け取る側も、ノーストレスの「横から入れられ、横から出せる」よう設計に試作を依頼しました。

追加のご要望

高さのある作品も入れたい

「大きな花絞りやボリュームのある作品もあり、高さ100mmにも対応させたい」と追加のご要望もありましたが、箱の展開サイズがすでに基本の紙サイズぎりぎりだったこともあり、希望の高さの箱を作ることは無理と説明、他のお客様で対応したこともあるフタの内側の四角に三角のパーツを仕込んで高さを出す方法で対応することにしました。

作品を見せたい

花絞り発祥の韓国では、クリアー素材の箱を使い作品が見える「見せる=魅せる」ものが多く、Instagramでも他先生方の作品の多くはクリアな素材の箱を使われていました。リボンがついた手提タイプや、カップ型専用、全面クリア等、形状の種類も多くその上簡単に入手できる様で、どれも魅力的な箱でした。持ち帰る際にその作品が周りの人の目にも触れ、興味を引き、専門店での販売であれば間違いなく宣伝にもなります。

すわだなおみ先生のInstagramより

開封の儀の醍醐味

ただ、私的には贈り物の醍醐味は、開封の儀だと考えています。中の見えないものを開けるときのドキドキ感、フタを開け中を見た時の感動は、最初に見えないことで倍増します。子供の頃、クリスマスイブに父が買ってきてくれたXmasケーキ、毎年同じケーキだとわかっていても、蓋を開けた瞬間に三姉妹で「ワァ-!」と大興奮していたのを思い出します。

ということで最終的に、シチュエーションで使い分けられる様、中身が見える蓋と見えない蓋の2パターンを準備、身は共通にすることでコストを抑えることにしました。

「開封の儀」

東大寺正倉院にて毎年秋に行われる宝庫の扉の封印を解く儀式のこと。 近年では、購入した商品をうやうやしく儀式めかして開封する時にも使われる。

試行錯誤の結果でき上がった箱

前面オープン式ケーキ箱 完成

試作ができるたび、すみれ先生がInstagramに投稿してくださったので、

かなりの反響があり、たくさんのお問い合わせをいただきました。

「この箱があったら、新しいレッスンメニューでボックスケーキをやります」 と、嬉しいお声もたくさんいただきました。

他の先生方からのご意見

せっかく素敵な箱ができましたので、すみれ先生に許可をいただいた上で、こちらの箱に対するご意見を伺うべく、Instagram限定でお試しセットを準備し、100名を超えるあんフラワー花絞りをされている皆さんに、実際に箱を使っていただきました。それにより、たくさんの貴重なご意見をいただくことができました。皆さんの率直なご意見や要望は、参考になるものばかりで、例えば、「組み立て方が難しい」や「側面がきっちり閉まらない」などのご意見には、組み立て方の説明をもう少し詳しくわかりやすくし、コツも補足することで改善させていただきました。このような機会が得られたことに本当に感謝しております。

前面オープン式ケーキ箱を応用して作ったギフト箱

Instagramを見られたお客様からのお問い合わせで、母の日用に「生花とあんフラワーを一緒に入れられるギフト箱」を作りたいとご相談いただき、箱を貼箱に変えた上で、大きな箱の中に生花の入った小箱とあんフラワーが入った小箱を入れる特殊なインロー箱を作成し、納品させていただきました。

フラワーみき様に作らせていただいた箱(貼箱)

皆様の作品(一部紹介)

後日談

ネット販売開始

Instagramでの皆様からのお問い合わせが多かったため、その後、すみれ先生の許可を得た上で、ネットにて「前面オープン式ケーキ箱」販売を開始させていただきました。販売を機に、紙の素材を変えて店舗用のケーキ箱のご注文をいただいたり、箱に箔押し印刷をし、ひとまわり小さなサイズでペット用のケーキ箱のご相談をいただいたりしています。

出会いに感謝

一本の電話から始まった今回の箱作り、ご相談が一つの新しい商品となったことで、すみれ先生との出会いに感謝するとともに、あんフラワー&花絞りの諸先生方の暖かいご協力、人とのつながりの大切さをあらためて感じました。

みなさまとの出会いに感謝します。

すみれ先生のご紹介

  • あんフラワーケーキ教室Sumire主宰 綾瀬すみれ
  • flowercakesumire
  • ▷横浜市緑区 | オンライン可
  • ▷初心者でも楽しく徹底サポート
  • ▶︎渡韓しリアルフラワーを勉強
  • ▶︎リアルフラワー ベーシック講師
  • ▶︎リアフラあんクッキー講師
  • ▶︎オンラインお菓子教室/開業サポート

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